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2006年11月 4日 (土)

来週の相場展望分析【FISCO編=5=】

素材 クラブフィスコ ウィークリーメールマガジン 2006.10.27 No.97
(FISCOもドジっていて,日付の更新が出来ていない。実際は2006.11.02号)

<今週の相場概況>
 10月半ば以来の16400円を割り込むなど、大幅下落で始まった今週の日経平均は、その後も米景気減速懸念の高まりなどを背景に利食い優勢の流れが続いた。週末が祝日となるため今週は4日立会いとなったが、前半戦はTOPIX浮動株価比率見直しに伴うリバランスの商いが中心となった。このインデックスイベント通過によるアク抜けも期待されていたが、NYダウが4営業日続落と高止まりをみせているほか、為替の円高基調の影響もあって、先週同様、国際優良株への利益確定の流れが続いている。また、25日線が上値抵抗線として意識されるなど、上値の重さも嫌気されている。中間期決算が本格化する中、期待先行の部分が剥がれている面もあり、次第に様子見ムードを強める格好である。


☆ 今週(まだ土曜日なので,こう書く)の相場は,ひとことで言って非常に質の悪い展開だった。基本的に中間決算発表は材料を消化するだけの要素を既にアナリストレポートや日経などの観測記事で書き尽くされている優良株ほど反応が低く,アナリストがカバーし切れない中小型株や元々疑惑の目で見られがちになっている新興市場株は明らかに逆業績相場の色彩が強かった。材料が出ていたものは,その時点で消化されるという効率的市場仮説が成り立つ展開というのは正直に言って退屈なものである。
逆業績相場の要素を追いかけてみると,特損などの一時的要素に過剰反応した例よりも,売上高の減少がトレンド的に見られることへのサプライズなどが牽引している部分が大きく,こうした反応は市場としては健全なものだと思われる。

☆ 不健全なのは,市場を育てることと目先の大衆受けとのバランスも取れない煽り厨房がいまだに代表代行にいる対抗野党の情けなさにも見られたが,それ以上に不健全に思えたのは,先物を巡る仕手まがいの空中戦である。水曜・木曜の日経平均先物の日足を見て真っ当な相場だと言うのであれば,牽強付会と言うべきかお目出度いと呼ぶべきか迷ってしまう。こんな尻尾が胴体を振り回す展開が果たして来週のスモールSQで終了するのだろうか?非常に疑問なのだが。。。

<来週の相場見通し>
 内需関連や中小型株を物色する流れもみられたが、先物市場での大口売買に翻弄される状況から、資金の逃げ足は早い。主力処の一角には外国人投資家の買いが入っているとの観測がある。しかし、全体が膠着感を強める中では上を積極的に買う必要はなく、下値で拾っているため指数を押し上げる要因にはなっていないようである。反対に、米国市場が膠着感を強めてきているため次第に慎重ムードが強まってきている。市場が弱気に傾きつつあるため、ここにきて高水準の裁定残高のよる先行き需給懸念を意識する向きが増えてきている。


☆ FISCOの牛熊談義を見ていると,投資主体動向の話を書いている。先月は,個人が1兆1,995億円の売り越し(2005年8月の1兆2,030億円に次ぐ過去2番目の規模)だったのに対して,外国人は9,997億円と2005年11月以来の大幅買い越しだったから「個人の売りを外国人が吸収した」と結論づけているがどうだろうか?個人が先月売らされたのは,主に新興市場のメイン株が暴落モードに入ったため,三市場でも新興色の強い銘柄を売ったり,利益の出ている内需(銀行,鉄鋼,資源・商社株あたり?)と合わせ売りをした可能性がある。

☆ いずれにしても,ファンドの決算だのラマダンだのといかにもありそうな材料を駆使して売るぞ売るぞと見せかけては,コッソリ買っていた外国人投資家「お主も悪じゃのう」(>_<;)。


 また、先物市場でもこれまで順ザヤに推移していた先物と現物のスプレッドが縮小し、TOPIXに至っては逆ザヤとなってきている。そのため、仕掛け的な動きが強まり、今後裁定解消売りを誘発させる動きが出てくる可能性はありそうだ。また、来週は様々な経済指標やイベントが控えており、外部環境の影響を受けやすい。米国では7日に中間選挙が行われる。また、6日にシカゴ連銀総裁講演、クリーブランド連銀総裁講演、サンフランシスコ連銀総裁講演、8日にシカゴ連銀総裁講演が予定されている。国内では7日に日銀総裁講演、9日にオフィス空室率、特定サービス産業動態統計、工作機械受注、景気ウォッチャー、10日には機械受注の発表が予定されている。また、8日にKDDI、NTTドコモ、ソフトバンクの10月の携帯電話純増数と累計契約数が発表されるほか、同日にはソフトバンクの決算が予定されている。これらイベントの影響を受け、先物主導による仕掛け的な売り、若しくはショートカバーの動きなどに現物市場が振らされることになりそうだ。

☆ こういう重要週は,むしろ要注意だと思う。いかにも相場に影響がありそうな経済指標だの中間選挙だのとそれなりに理屈の立つ材料が目白押しというときに限って碌な結果にはならないものであるから。あたし自身は,単位で200,000円~500,000円台の中低位株にしつこく注目している。悪材料を消化するというより,今のような逆業績サプライズ相場では,出てしまった材料をどう消化するかの方が大事であると思う。材料に先回りする投資は,少なくとも来週は考えていない。

☆ 気になるのは,またぞろ商品市場が上げ基調になっていたり,今年見事に振り落とされたムンバイ指数が,再び新値を取ってきたりと,優良株や債券に逃避していた資金が動き出していること。反面,円キャリートレード規制を懸念して円が少しだけ高くなっている。このあたりもまた心理戦の外延が広がって厄介な気がするのだが。。。

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