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2006年10月 9日 (月)

来週の相場展望分析【FISCO編=2=】

素材 クラブフィスコ ウィークリーメールマガジン 2006.10.6 No.93


【株式】「225型継続、TOPIX型への移行は連休中に判断できそう?」(FISCO村瀬部長)


<今週の相場概況>
 今週の日経平均は、週半ばに急落を受けたものの、その後の切り返しにより9月の戻り高値を突破。週初には9月末の特殊要因による上昇の反動が警戒されていたが、9月の企業短期経済観測調査(短観)で大企業製造業DIが市場コンセンサスを上回ったことが好感されて買いが先行した。週半ばには16000円割れ寸前まで下押す場面もみられたが、最高値更新後も強い動きをみせているNYダウに刺激される格好から国際優良株主導で一気に9月高値を突破した。


☆ 先週の相場を振り返ってみる。月曜日は日銀企業期経済測調査を見て,大企業の景況感が改善しているとして買い先行で始まった。輸出株が高く鉱業株が安かった。火曜日は5日ぶりの下落だったが後場に下げ渋った国際帝石HD,ソニーが個別材料(アザデガン油田権益・リチウムイオン電池発火)で下げ続けた。水曜日は前日の米国株式市場でニューヨークダウ工業株30種が史上最高値を更新したことを受け高く寄り付いたものの,後場に入って下げに転じた。木曜日は米国株(ダウ工業株30種)の高値追いを好感して反発し,後場に一段高となった。ただ,丸紅が米WHへの出資を取りやめたことで東芝が売られた。金曜日は小幅安で終わった。


 ただし、国際優良株など主力大型株が日経平均の指数をけん引している状況であり、週末の動きをみても日経平均は高値レベルで膠着するも、値下がり数は全体の7割を超える状況である。そのためNT倍率(日経平均÷TOPIX)は上昇傾向にあり、週半ばには一時10.10倍を超える場面をみせている。また規模別株価指数をみても大型株指数がプラスで推移する一方、中型株・小型株指数は弱含みとなっている。日経平均は戻り高値を突破し、5月急落前水準である16800-17000円レベルが意識されているが、全体としては弱さが感じられる。実際、TOPIXは9月前半に形成しているアイランドが残されたままである。また、ミクシィが上場来安値を更新するなど、新興市場の弱い動きが続いている。個人投資家の需給懸念は依然として燻っている状況であり、リスク許容度も低下してきていると考えられる。


☆ 金曜日にボソッと書いたように,日米共に安全牌である優良株に逃げ込んだ展開になっている感じがする。TOPIXのアイランド・リバースに橋が架からないのは,牛が出遅れているからではなく,ドイツ証券武者CIOがいうところの「バスに乗り遅れるな」が,魔本格的に信じられないという相場心理の裏返しではないかと思う。


☆ 特に気になったのは新興市場で,ミクシィがいよいよ下げ止まらなくなっている。なんでもどこかのカップルのプライバシーがファイル交換ソフトのウイルスか何かのために漏れる過程で,ミクシィ経由で火に油が注がれたということが相場関係のウエブログでは話題になっていた。これはあたしが以前から懸念していたことだったのだが,実名でないと登録できないSNSの致命的な弱点を衝いたやんちゃ事件であり,どのあたりまで情報を守るべきなのかという厳しい課題を突きつけられた笠原ミクシィの次の一手を注目している。


<来週の相場見通し>
 今後、NT倍率の修正(TOPIXが日経平均に対してアウトパフォーム)するようであれば、大手銀など内需関連中心の相対的に出遅れている銘柄を物色する流れが期待できる。しかし、現段階では、米国市場次第ではあるにせよ、国際優良株など主力大型株主導の流れが継続している状況のため、高値警戒感が強まっている主力株の上昇に乗るのがパフォーマンスを上げる方法であろう。ハ行色の強まっている状況であるため、下降トレンドにある銘柄へのリバウンド狙いとするには資金の流れが明確に変化するのを見極める必要がありそうだ。


☆ それしか手がないのは,金曜日にボソッと書いたように理解できる。今は逆張りはしにくく,順張りにつき合うしかない展開と見ている。ただ資金の流れの変化は,寄り前や昼休み中のデータだけで判断していいものか?


 また、商品市場から株式市場への資金シフトが出てきていると言われているが、調整が続く商品市場からのシフトであり、出遅れ物色と言うよりは強い動きをみせているところに素直に集中させてきていると考えられる。強いセクターの中での出遅れ銘柄などは有効であろうが、下落基調にある銘柄の割安感を手掛りにするのは割り切りスタンスとなろう。週末には大手銀などの切り返し(NT倍率の修正?)がみられているが、これが継続するかはNYダウの動き次第となりそうである。


☆ 先週個別に名前を挙げた銘柄,「日立製作所NECソニーというここのところ冴えない三社」に引き続き注目している。村瀬氏が指摘するようにこれらについては割り切りスタンス」(別名「猫パンチ」)の対応が肝要に思われる。ソフトバンクについては先週半ばで切り返してきたが,よく見ると携帯電話(=移動体通信)関係各社(NTT含めて,KDDI,ドコモ)ともコッソリ上昇している。通信セクターは,ここまでずっと材料として言われてきた番号携帯(=継続)制度(ナンバー・ポータビリティ)が実施されるので,材料出尽くし的に買いが入り始めている気がする。ソフトバンクに対するあの極端に安値レポートが逆に転換点となった可能性は高い。この辺はむしろアナリストの独立性をもう一度チェックされた方がいいのではないかと嫌味を書いておく。


 TOPIX型にシフトするようであれば、個人投資家も動きやすくなるとみられるが、現在の225型優位の流れが続いてしまうと、どちらかというと機関投資家の好む銘柄であるため、日経平均だけ強含んで、保有株式はパフォーマンスが上がらないといった、煮え切らない相場展開が続くことになる。これはファンド筋にとっても同じであり、パッシブファンドなどは逆の意味で、高いと思っていても国際優良株を買わないといけない状態。それ以外のファンドはTOPIXの弱い動きで買いづらいと言ったところか。今晩の米雇用統計を受けたNYダウの動向で、225型継続、もしくはTOPIX型への移行の動きが判断できるかもしれない。日本は祝日で月曜日は休みとなるため、週明けのNYダウの動向も合わせてチェックできるため、明確な物色対象の変化が起こる可能性はありそうだ。


☆ 最後の一行に村瀬氏の本音が窺える。相場は変化を求めているのだ。いや求めたがっていると言った方が正解か。。。見ているとやはり,重工三羽烏(7011~7013)は,あたしの願い虚しく羽ばたきたがっているし,新興市場と資源株に足を取られた個人投資家が置き去りにされる嫌な展開がまだまだ続きそうな気がしてならない。

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