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2006年9月11日 (月)

ストラテジストは,かく語りき。(その2)

☆ ストラテジストの話を進める前に,アナリストの仕事について書いておこう。アナリストは名前の通り分析者という意味だが,何を分析するのか?それは企業であり,その業績である。具体的な例として日経CNBCで平日の昼放送している「TOKYOマーケット・Express 」の「中・小型株解説」コーナーをみる。ここではまず,対象となる企業がどの業種に属し,どういった業務分野で構成されているかを紹介する。そこでは売上高による構成比率,利益による構成比率,業界内の地位などが示される。これらは対象企業についての基礎的な分析だ。

☆ 次に,ここからがこのコーナーにおけるアナリストの仕事の分野なのだが,各アナリストが注目する業務分野,製品(商品)等を例示し,その理由を示す。そしてその分野・製品の今後の売上げ動向を予測し,対象企業業績に与える影響を分析する。こうしてアナリストは,彼等の見立てた材料に基づく対象企業の将来動向(成長過程)をシナリオで示し,そのシナリオに基づく株価に対して現在の株価(=企業評価)がどういう位置にいるか,その結果,予測に基づけば,どの程度の株価があっても市場平均株価収益率維持できるかを示す。これがアナリストの予想株価であり,現在の株価と彼等の成長シナリオに基づく将来の予想株価との差と市場全体の成長率とのパフォーマンスとの差をもって株価格付けレーティング)を示す。こういう仕事を行っている。

☆ ただ,「中小型株解説」コーナーは9分弱しかないから,アナリストは自分のシナリオの中で最も強調したい部分を中心に解説し,そのシナリオに対するリスク要因は最後に例示的列挙するだけにとどまることになる。バラ色のシナリオに見えるのは仕方ないところだが,重要なことはレーティングやTP(目標株価)そのものではなく,そこに至るアナリスト各人の分析シナリオの巧拙なのである。残念なことに今の市場結果しか見ていないから「○×証券(のアナリスト)が◆◇銘柄の目標株価を△▲円にしました」という「事実」だけがマーケット・ノイズ(それもある程度強力もの^^;)として市場に飛び交うことになる。

☆ ここで強調したいことを再度書くが,アナリストレポートの価値結論部分(レーティング・目標株価)にあるのではなくそこに至るシナリオの巧拙にある。巧拙とは,その企業や製品に関する評価のポイントシナリオの描き方シナリオ中におけるリスク要因の分析(が十分になされているか),そしてシナリオ自体の検証。この四点に尽きる。だからマーケットノイズ的に「銘柄何某に,どこそこ証券のアナリスト(肝心のアナリストの名前すら出て来ないのが現実だ^^;)がレーティング何とかをつけ,目標株価を幾らにした」という記事で動くのではなく,日頃からどのセクターのどの銘柄に誰が通常,評価をしているのかに興味を持った方が良いと思う。

☆ そのことは同じひとりのアナリストのレポートを読む場合に,大きな差になって現れる。彼がどういう銘柄を評価する傾向があるとか,会社の都合でコロコロ推奨銘柄を変えるなどといった事実がそこから浮かび上がってくるからである。そしてこうした評価方法は基本的にストラテジストの評価についても有効である。

=続く=

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コメント

遊びにきました。
私、NIFTY会員なんですけど、こっちは使ってません(笑) メールアドレスは、何でも良いのかな???

投稿: ひろかブー | 2006年9月14日 (木) 01時14分

こんにちは!
何とか 売却☆
いつも 心温かい 励まし ありがとうございます!
なんとか 頑張ろうと 思いま~す(++)

投稿: fumi | 2006年9月13日 (水) 15時58分

おお、遊びにきました。
アメブロの記事をこちらにも載せていたのですか?コピペで引越しですか?
使い勝手や機能、サーバの軽さなどどうですか??

投稿: shintan-1113 | 2006年9月13日 (水) 12時50分

♪ お引越しのお祝い返しも済まないうちに
新天地でご活躍を・・・ちょくちょく寄らしてもらいます。

投稿: うちタマ | 2006年9月12日 (火) 14時52分

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