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2006年8月30日 (水)

やっかいな相場考(3)~新人王相場

☆ 今年の相場はそうとう嫌な相場だといい続けてきた。というか途中からそういう言い方で進めてきた。

☆ 今日,ネットエイジグループが上場して,来月上場のミクシィの仮条件も発表になっている。本来ならWeb2.0などという定義のない言葉に煽られたIPOブームが来てもおかしくないが,どうもそんな感じもしない。最近のIPOだとゴメスのような加熱もあるのだろうが,こうした注目銘柄に視線が集まる時期というのも結構やりにくいものだ。

☆ 全体相場が堅調だったりブーム化しているとそれはそれでやりにくい(別に話す)。しかし需給について自信が持てない時期に注目株のIPOがあったり,大型上場や株式の放出があると,それはそれで相当やりにくいことになる。まずIPOの資金を得るためには何かを売っておく必要がある。ちょうどいいことに放出株の売出しがあるからこれを売っておこうということになる。需給関係を考えれば,まず下がるだろう放出株に売りを出すのは当然といえば当然。それが売り圧力になって相場のあちこちが傷んでくる。

☆ 同じ目で見てみると,野村不動産のIPOも時期は確かなのだが,タイミングは良くない感じがする。資金吸収額を考えれば同じ不動産セクター(けっこう上昇した)には圧力がかかってくるところだろう。また,セクター違いではあるが今年は堅調な銀行株にも売りが出てくるきっかけになるかもしれない。銀行株の場合,本業よりも連結や持分法にある会社の業績の動向に気をつけるべきでは無いかと思う。

=了=

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2006年8月29日 (火)

やっかいな相場考(2)~「秋の気配」相場

②「秋の気配」相場


☆ 別にわざわざ京浜東北線に乗って「港の見える丘公園」に出掛け,そこから見えるもの(例えばホテル・ニューグランド)に指し値注文を入れるような相場を考えてはいけない。

☆ 「秋の気配」相場は,人気離散相場のこと。それこそ♪「こんなことは今まで無かった」相場なのである(^▽^;)。まあ,今日も出来高も減って,相場が暇だから「替え歌」で表現することにしよう。

♪あれはあなたの好きな場所

東証近くのちいさなお社

短波の声が小さくなる

ぼくは黙って業界紙(しんぶん)を見てる


目を閉じて 息を止めて

さかのぼる ほんのひととき

こんなことは今までなかった

ぼくが相場から離れていく

ぼくが相場から離れていく(;´▽`A``

☆ 市場にとって一番怖いのは,暴騰でも暴落でもなく閑散相場だ。それは勿論,証券会社にとってはメシの食い上げになるからなのだが,投資家にとっても「売りたい時に買い手がいない」状態だからズルズルと下げていくことになる。

☆ ただ昔の人は良く言ったもので,「幽霊と相場は寂しい方に出る」。本当は相場が枯れ切るのを待って,そこからコツコツと買い上げていった者が,巨万の富を得る可能性を持つ。

☆ もっともこれとて,途中で利食いたい誘惑に負けず,ある程度の利幅をもって,思い切りよく飛び降りないと出口には届かない。この辺りの見切りこそが相場の醍醐味でもあるのだ。

☆ 逆に言えば兜町や北浜から「秋の気配」が聞こえてきそうだったら,迷わずにポジションを畳んで,居眠りするのが合理的なのかもしれない。果報は寝て待つのが,いちばんなのだ。

=続く=

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2006年8月28日 (月)

やっかいな相場考(1)~思うように行かない相場

☆ 相場がやっかいだと思える時には,こういうパターンがある。これから何回かに分けて各パターンの特長と対策を考えてみたい。

① 思うように行かない

・これは投資家万民の悩み。やむごとなき人も昔から鴨川の水と僧兵と共に双六の目が思い通りにならないと嘆いている(白河法皇)。

・思うように行かない時は,根本的な相場観に誤りがある可能性が高い。我慢するとリターンが得られる可能性もあるが,ポジションの大きさによっては「見切り」が必要。

・一番怖いのは,仕手に売り向かって担がれているとか,逆に買い建ちを二階建て(現物で買った銘柄をさらに信用で買うなど,同じ売買ポジションを現物と信用とで重ねること)をするといった場合。

・信用取引が怖いのは,レバレッジを掛けていることを忘れること。これはほとんどの商品先物取引にも言える。臆病者と謗(そし)られようが,レバレッジを掛けずにヘッジ(つなぎ)売りに徹するのが安全策だと思う。

=続く=

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