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2006年6月 3日 (土)

様々なる人々(4)

☆ この話の一番最初に書いたように,人間とは面白いもので「自分だけしか信じられない」と常々思っていても,いざ相場に片足をつっこむと,肝心の自分をなかなか信じられないものらしい。

だからおばちゃん投資家を笑う資格は誰にもないわけだが(苦笑),スランプに陥ったおばちゃん投資家ほど厄介な存在もないというのが,証券会社店頭の常識でもある(爆)。というのも,おばちゃん達はありとあらゆる知識駆使してこの相場の分析を始めるからだ。その様子は,これも以前書いたようにウォーレン・バフェット言うところの「ミズ.マーケット」そのものであるのだから。

☆ おばちゃん投資家が好きそうなネタは,RSIとかMACDではない。もっともその当時はテクニカル指標と言っても,トレンド系が中心でオシレーター系の指標はまだあまり見られなかった(その意味でもパン・ローリング社 の功績は大であると思う)。今でもそうだがチャートブックロウソク足だから,おばちゃん投資家は当然チャートブックと首っ引きとなる。。。かといえば,これがそうではない。おばちゃん独特の嗅覚当りそうな株式評論家を探し始めるのである。

☆ この辺は絵に描いたような当たり屋につけなのだが,当たり屋の供給源業界紙と決まっていたから,自然と面子も決まってくる。まだ存命だった松本亨(日刊トウシ新聞社主の方です。英語関係無し^^;)を筆頭に大体バブル崩壊時淘汰されたメンバーが多かった。中には商法学者のくせに相場に狂った挙句,双方代理で逮捕された並木俊守のような逸材(もちろん冗談。。。実学者としての力量の全てを否定することはないだろうが,もう今の時代には過去の人だ)もいた。


日弁連会長声明 並木俊守元弁護士に対する東京地裁の有罪判決を聞いて

株式評論家という職業名は,最近は殆ど聞かない。これもすっかりおばちゃんになった木村佳子 さんくらいになってしまった。日本短波放送 (→ラジオたんぱ→ラジオNIKKEI) の投資番組の常連の批評だったらおばちゃん達に訊けば良い。小一時間みっちり教えてくれるだろう(爆)。そうしておばちゃん達は当たり屋を探しまくるのだが,当たり屋と言われる頃に曲がりだしの相場川柳の通り,バブル崩壊後の相場に当たり屋は数少なかった。

☆ 当時ありがちだった当たり屋の姿を高杉良が小説巨大証券 でチラッと描いている。真相は分からないが,雑誌の発売日に格差(東京と九州では2日)があることを利用して,東京発売直後に買っても地方発売時には売り抜けられるという技術が90年代にはあったらしい。そういうインチキを駆逐するのにITは大いに役に立ったと思う。

☆ 株式評論家の品評会に飽きたおばちゃん達が次に進むのは,占いの類である。占いといえば占星術のメリマン氏 が最も有名である。最も有名ということは,おばちゃん達にまで知られている訳で,メリマンレポートを読むお金が勿体ないおばちゃん達は,証券会社の店頭で大引け後にチャートブックを独占しては,そういうコーナーを読み漁り,またもや論評を始めるのである。そして占いの類が好きなおばちゃん達は,今日もまた新月はいつだの,満月はいつだと話のネタに困ることは無い状況が続き,店頭から人々が去っていってもいつまでも居残っているのだ。

(続く)

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